第3巻

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 38話(絶対絶命・・・!!の巻)

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出典)ドラゴンクエスト ダイの大冒険 38話(絶対絶命・・・!!の巻)

ヒュンケルに対してダイが放ったメラは紙一重でかわされてしまいます。再び放ったメラも海波斬で真っ二つ。ダイの技は通じません。ポップはダイに怒りを爆発させ、ドラゴンの紋章を出して戦えといいますが、ダイはドラゴンの紋章を出すことはできません。なぜなら、ダイはヒュンケルの生い立ちは自分にそっくりだったからです。ダイはヒュンケルを恨むことはできません。

そして、ヒュンケルはダイに闘魔傀儡掌を放ちダイの動きをとめて、ブラッディ―スクライドでトドメを刺そうとします。絶対絶命と思えたところになんと獣王クロコダインが助けにやってきたのでした。

この闘魔傀儡掌は悪の闘気、つまり、暗黒闘気で相手の自由を奪いマリオネットのように意のままに操ることができる技です。本来は不死騎団のガイコツなどを操るための技ですが、今回のように相手の動きを止めて、確実にブラッディ―スクライドで葬るためにも使われます。この技は闇の師ミストバーンから伝授されたものです。

ここから考察。この闘魔傀儡掌はちょっと卑怯っぽい技で武士道溢れる剣士が使うのはどうなのかと思うところもあるのですが、これは原作者の三条先生の考えなんでしょうね。正々堂々とした闘いにだけになるとヒュンケルは悪の剣士なのに悪者ぽくないからだと思います。悪のオーラを操って怪しい妖術を放つことにより、ヒュンケルを悪道に見せようとしているのではないかと思います。(クロコダインのときもそうでしたね。敢えて人質という卑怯な手を使わせて悪者ぽくしている。)

だからこそ、ヒュンケルが悪の道から足を洗って、完全な正義の戦士になる姿はおおっ!って思いますよね。このヒュンケルの暗黒闘気とミストバーンとの師弟関係は物語の後半でさらに深堀りされていきます。暗黒闘気と光の闘気の対比の話は面白く、闇があったからこそ光が強くなったのだ!のストーリーはとてもよく練られています。もちろん、子供の時分はそんなことは関係なく、カッコよくて面白ければ良かったのですが。

ところで、私事ですが、子供の頃、ダイの大冒険クイズなるものを作って弟と遊んでおりました。その中で「とうまくぐつしょう」を漢字で書けという問題を何回か出題されたのですが書けてことは一度もないです。いまでも書けません。

さて、物語はクロコダインが身を盾にしてヒュンケルのブラッディ―スクライドを受けとめたのですが、クロコダインは大丈夫か?ダイ達はどうなってしまうのか?というところで今回の話はおしまいになっています。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 3 (愛蔵版コミックス)