第3巻

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 45話(父の魂!!の巻) バルトスの遺言の魂の貝殻

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             出典)ドラゴンクエスト ダイの大冒険 45話(父の魂!!の巻)

ヒュンケルはマァムから渡された魂の貝殻を耳に当てます。この魂の貝殻にはヒュンケルの父バルトスの遺言が残されていました。

バルトスは勇者アバンが地底魔城に攻めてきたときを回想しています。地獄門を守るバルトスはアバンと戦いますが、すべての剣が弾き飛ばされ、死を覚悟したとき(アンデット系なのでもう死んでいるのですが)、アバンは剣を鞘に戻します。情けをかけるのか!と怒るバルトスに対して、アバンはこう言います。バルトスの首からかけた☆のペンダントは子供が作ったもの、あなたにも家族がいると思うと切れなくなったと。

バルトスはすべてをアバンに見抜かれて膝を落としてこう言います。力だけでなく心も負けだ。いま死ななくてもハドラーが死ねば自分も死んでしまう。ヒュンケルを強く正しい戦士に育ててほしい、人間のぬくもりを与えて欲しいと。アバンは快諾しました。

ややあって・・・ バーンの断末魔が響きました。しかしバルトスは死にません。不思議に思っているとハドラーが現れました。大魔王バーンの魔力によって救われたといいます。そして、アバンに地獄門を通らせた大失態としてバルトスを処刑しました。その後、ヒュンケルが駆け付けたのでした。バルトスは最後の力で遺言状を魂の貝殻に封じ込めました。いつかヒュンケルが聞いてくれることを願いつつ。

ヒュンケルよ どうか人間らしく生きてくれ・・・そしてアバンどのを決して恨んではならぬ・・・恨むなら魔物のぶんさいで人間の子を育ててしまったこのワシを恨め・・・ だがワシは幸せだった・・・短い間ではあったが冷たい骸の体にぬくもりが戻ったかのようだった・・・ ・・・最後にもう一度だけ言わせてくれ・・・ ・・・思い出を・・・ありがとう・・・!

引用)ドラゴンクエストダイの大冒険 45話(父の魂!!の巻)

ヒュンケルは激しく動揺しますが、もうすでに悪に染まってしまった身です。あとには引けません。すべて嘘と言い、魂の貝殻を地面に叩きつけます。

まぁ、ヒュンケルも引くに引けないですよね。ただ、真実を知ってしまった以上、これから先は地獄です。悪には戻れないでしょうし、かと言って今から正義の戦士になれない。でも、この物語にはちゃんと助け船があります。たくさんの人がヒュンケルのために泣いてくれています。ヒュンケルを見守ってやって欲しいです。今後の活躍に期待です。

ヒュンケルは現在21歳です。アバンとハドラーの戦いが15年前ですから、バルトスの死は彼が6歳のときだっただと思われます。そうか・・・ 6歳のときに父親が殺されたらそりゃトラウマになりますよね。普通の子なら絶望してふさぎこんでしまうと思うのですが、ヒュンケルはアバンに立ち向かっていきます。この頃から戦士としての素質はあったのですね。アバンはヒュンケルはダイ同様に素晴らしい能力を持っている思ったことでしょう。

この話の最後では、ダイが立ち上がりました。どうやら意識がないようです。意識がなくともダイは闘争本心だけでヒュンケルと戦っているようです。ヒュンケルがトドメを刺そうとしたとき、ダイが剣を振るいました。そのとき、今まで傷1つつかなかったヒュンケルの鎧に傷を入れたのでした。なんとダイの剣が燃えています。続く。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 3 (愛蔵版コミックス)