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姉さん
アニメ33回は原作では「 115話(帰ってきたマァム・・・!!?の巻)」「116話(激突!!!極大呪文の巻)」「117話(それぞれの使命の巻)」の3話分でした。
僕
今回は綺麗にまとめていたね。展開も速くもなく遅くもなく。やっぱり3話分がちょうどいい分量。
姉さん
今回のスタートはバーンの謁見の間から出たハドラーの場面から。ハドラーはザボエラに言います。妖魔師団を集結せよ。ハドラーの親衛隊と妖魔師団でダイを叩くと。
僕
この場面とセリフは原作ではないね。でもね、原作でも同じことをハドラーが言ったかどうか想像してみると、実際に同じやり取りがあったと思う。力押しで行くのがハドラーのスタイルだからね。策略は練らないタイプ。
姉さん
ここでザボエラがハドラーを諭します。「その作戦は以前に失敗しております。」
僕
軍師的な立ち位置だな。ザボエラは
姉さん
そしてこう言います。「勝者とは強いもののことではありませぬ。最後まで生き残っていれば勝者と呼ばれるのです。このザボエラにお任せあれ。」
僕
あれ?このセリフはアニメ独自だけど原作でも同じようなセリフがこの先に出てくるね。先取りか!これまた斬新な見せ方だ。
姉さん
提案する作戦は楽して勝とう!というザボエラらしい策。
僕
これはクロコダインのときと同じ展開だね。ダイの育て親ブラスじいちゃんを人質にする卑怯な作戦があったけど、今回も眠らせて暗殺という褒められない作戦。
姉さん
この作戦をハドラーが簡単に納得したと思う?
僕
以前のハドラーなら「そんな作戦は必要ない!」と言って力づくで総攻撃するほうを選んだと思うけど。でも、バルジ島で負けてからはかなり弱気になってしまった。ハドラーはザボエラの作戦を否定するほどの武人ではないし、今回は失敗すれば処刑されるという状況だからザボエラの策に飛び乗った気がするね。
姉さん
でも、この作戦を遂行するにあたって、後ろめたさはあったみたいだね。後で分かるけど
僕
武人としての最低限の誇りはあったみたいだね。このほんの一握りの誇りが後々ハドラーを大変貌させることになるのか。
姉さん
ザボエラの奇策とは魔香気と呼ばれる眠りガスでダイ達を眠らせて、眠った隙に暗殺するというもの。
僕
こんなことやってもさぁ。仮に成功してダイ達を始末できたとしても、ハドラーはバーンに処刑されちゃう気がするね。お前はもう用済みだって。バーンが欲しかったものはダイの命というよりも有能な部下だからさ。
姉さん
今のハドラーにはそんなバーンの考えを見抜くことはできないわよね。
そして、実際にこの魔香気作戦はうまく行ったように見えました。ポップ以外はすべて眠らせて、ポップはモシャスでマァムに化けたザボエラが直接毒を注入。あとは眠ったダイ達を始末するだけというところまで成功。
そして、実際にこの魔香気作戦はうまく行ったように見えました。ポップ以外はすべて眠らせて、ポップはモシャスでマァムに化けたザボエラが直接毒を注入。あとは眠ったダイ達を始末するだけというところまで成功。
僕
ザボエラの毒でポップが倒れたところにハドラーが登場。ちょっとバツが悪そうだね。この表情からもザボエラの作戦は心にはひっかかるものがあるということか。「オレは本当にこの作戦にのって良かったのか・・・」
姉さん
ザボエラの毒により崩れ落ちたポップですが、ハドラーの気持ちを知ってか知らぬかこう言います。
「見そこなったぜ ハドラー てめえは残酷だけど、卑怯じゃなかった。いままでも何度か戦ったがそん時にゃ まだ魔王の威厳みたいのがあったぜ・・・! それが・・・こんな妖怪ジジイのきたねぇだましうちに頼るとはよ・・・!!とうとう落ちるところまで落ちたな!!」
出典)ドラゴンクエストダイの大冒険 帰ってきたマァム・・・!!?の巻
僕
アニメではこのポップの言葉に「だまれ!!」と逆上するハドラー。完全に我を忘れているよう。アニメのほうは図星を刺されて怒りを抑えられない様子。だけど、原作では黙れと大声は出すが、逆上してはいなかったように見える。原作は「卑怯は分かっているけどこれしか手がないのだ」というふうに見えた。
姉さん
逆切れするか冷静を装っているように見せるかの違いで卑怯なことをやることには変わらないけどね。
僕
ハドラーに不本意でだけど、もはや後に引けぬ。ダイを暗殺するのみ・・・ これってクロコダインのときと同じだね。
姉さん
そして、ポップに言われてしまいます。「男の戦いには勝ち負けよりも大事なものがあるってことをな・・・!!」
僕
ポップ、カッコいいな。猛毒に侵されていても命乞いなどせず堂々と筋を通す。あぁ 成長したポップ、どんどん僕が届かないところへ行ってしまう。
姉さん
ポップの言葉に「うぐぅ」というハドラー。やっぱり迷いがあるのね。しかし、クロコダインを手玉に取ったようにハドラーをも意のままに操るとはザボエラはある意味才能あるわね。
僕
この才能を上手に使えば妖魔師団の軍団長を越えて魔軍司令としての君臨できたかもね。部下をうまく使ってさ。でもザボエラは自分の手を汚さず楽な方法で勝とうとすることばかり考えちゃうからだんだんおかしくなっちゃったのかも。いまじゃ、卑怯な手を使うのが最善と思っているもんね。
あーあー僕たちの世界でもそんな人いるね。姑息なやり方がもう自分では麻痺してわかんなくなっちゃった人。そんな人に絡まれたら大変。
あーあー僕たちの世界でもそんな人いるね。姑息なやり方がもう自分では麻痺してわかんなくなっちゃった人。そんな人に絡まれたら大変。
姉さん
このザボエラ、ハドラーを諭すポップにさらに毒を追加して殺そうとします。そして、まさに毒を注入しようとしたとき、ザボエラの手がマトリフの火炎呪文で燃やされてしまいます。これが下の図
僕
でも、原作ではバギ系の呪文と思われる真空の刃でザボエラの手を切り落とすんだよね。切り落とすのは残酷するぎるというアニメスタッフ判断でバギが火炎呪文に変わったか!?切り落とすと北斗の拳風な感じになっちゃう?
姉さん
そして、戦いはマトリフ対ハドラーへ。この戦いは見所満載だったわね。最初の見どころはマトリフのベギラマとキアリーを同時に使うシーン。
僕
同時呪文を使えるキャラはゲーム版を含めてマトリフしかいないよね。連続して呪文を唱えられるキャラはいるけど、同時っていうのはなかったと思う。マトリフは正義のキャラには珍しく実力があり、かつ、自身満々でふてぶてしい。気分をスカッとさせる語り口調もよかったね。マトリフの声優さんは「山路和弘」さんです。以下の語りの部分も気持ちがこもっていたね。
ロカ、アバン・・・ いいやつはみんな死んで オレやおめえみたいな悪党だけが生き残っちまった。・・・いやな世の中だよなぁ
自分が長生きして申し訳ないというよりも嫌気がさしているという語り口調だったね
姉さん
そして、次はハドラーとマトリフのベギラゴン対ベギラゴン。人間には使えないと思われていたベギラゴンをマトリフが使うところはカッコよかったわね。
僕
アニメとしての映像美も良かった。灼熱のベギラゴンのぶつかり合い対決は本当に見ごたえがあった。こちらまで暑さを感じそうな迫力満点の映像だったね。
姉さん
でも、最初はマトリフが有利だったけどザボエラが参戦してマトリフが不利になってしまう。
僕
そして、「どうやらアバンに会えるのはおまえの方らしい!!」とハドラーは魔力を高めてマトリフは万事休すかと思われたときにダイがやってきました。
姉さん
この嫌味ぽいセリフがいかにもハドラーらしいわよね。前にも「あの世で仲良く学芸会でも開くと良い。」なーんて言ってるし。
僕
そして、すべての閃熱呪文がマトリフを襲いそうになったときに現れたのはダイ。すべての呪文を紋章の力で受け止めて逆に自分のベギラマですべてを跳ね返します。
最後に大爆発して、残り火みたいな感じで地面が燃えているのは本当に超高熱の死闘の爪痕という感じだったね。
姉さん
ダイが目覚めたおかげで助かったマトリフとポップ。マトリフからダイ達へアバン先生の直筆のアバンの書を手渡されます。アバンの書の心の章では以下のように記されています。
「傷つき迷える者たちへ 敗北とは傷つき倒れることではありません そうしたときに自分を見失った時のことを言うのです 心を強くもちなさい あせらずもう一度じっくりと自分の使命と力量を考えなおしてみなさい 自分にできることはいくつもない 一人一人がもてる最善の力を尽くす時たとえ状況が絶望の淵でも 必ずや勝利への光明が見えるでしょう・・・!」
出典)ドラゴンクエストダイの大冒険 それぞれに使命
僕
このアバン書、子供時代には良い言葉だと思ったけど、それほど突き刺さる言葉でもなかったというのが正直なところ。だけど、大人になって読み返してみると1行1行教わるところが多いな。
姉さん
どうゆうところ?
僕
「敗北とは傷つき倒れることではありません そうした時に自分を見失った時のことを言うのです」で感じるのは、自分の周りには自分よりも凄い人がたくさん居すぎて自分は負け人間だと思っちゃうことが多く、そんなときは自分を見失ったときだなと。
姉さん
子供の頃は負けを感じることは少ないもんね
僕
子供の頃はテストで負けても他で勝っていたりするもんだけど。大人になるとすべてにおいて完敗って感じることもあるんだよね。
姉さん
それで凹むってわけね。
僕
そして、「心を強く持ちなさい あせらずにもう1度じっくりと自分の使命と力量をかんがえなおしてみなさい」って言葉が続く。力量を考えろって厳しいことを言っているようだけど、自分がなすべきことを定めるためには実力を把握しておくことは大事なんだよね。その手持ちのカードですべき最善の事項は何か?それを卑屈にならずじっくり考えろってことだと思う。
姉さん
1番にならなくて良いからできることを真摯にやれってことね
僕
そして、「自分にできることはいくつもない 一人一人がもてる最善の力を尽くす時 たとえ状況が絶望の淵でも 必ずや勝利への光明が見えるでしょう・・・!」
また、自分にやれることは限られていると釘を刺されてします。厳しいな先生。それが分かったうえで最善を尽くせばどんな状態であっても希望の光明が見えるとある。まだ光明だから勝てるわけではない。だけど光明が見えるから頑張れってことだね。
姉さん
安易には勝てないってことを縛めているのかしら。
僕
考え抜けば、勝ちへの一筋の道が見えてきて、そこに持てる力を集中投下すれば非力なものでも何か成し遂げるチャンスがあるってことだよね 。
姉さん
自分のできる(得意な)ところを探して集中すれば突破できることもあるってことね。
僕
いまでも十分に通用する言葉だね。自分にできることをじっくり考えるというのはとても大事だと思う。これからどんな仕事をするのか?自分の役割は何かを真剣に考えてみたくなったよ。
115話(帰ってきたマァム・・・!!?の巻) 男の戦いには勝ち負けよりも大事なものがある。ポップの前に現れたのはマァム。マァムはみんなが心配になり来たのだと言います。ポップはマァムに若干の違和感を感じますが迎い入れます。そのマァム、しばらくポップとふたりでいたいと。そして、ポップにキスをしようとせまります。...
116話(激突!!!極大呪文の巻) ベギラゴン対ベギラゴン
出典)ドラゴンクエスト ダイの大冒険 116話(激突!!!極大呪文の巻)
あらすじ
ポップを助けたのはマトリフでした。ここから...
117話(それぞれの使命の巻) アバンの書はみんなのためにハドラーのベギラゴンはダイの紋章の力により跳ね返されました。ハドラー自身のベギラゴン、マトリフのベギラゴン、ザボエラのベギラマ、そしてダイのベギラマを喰らったハドラーは瀕死の重傷。しかし、ダイ打倒の心は健在でザボエラの最終兵器を自分に使えと命令します。一方のダイたちはマトリフからこの世で一冊しかないアバン先生の手書きの本であるアバン書を受け取ります。...
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