第2巻

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 29話(奇跡呼ぶ友情の巻)ダイに奇跡が!

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出典)ドラゴンクエスト ダイの大冒険 29話(奇跡を呼ぶ友情の巻)

ポップが放ったミナカトールは見事に成功し、光の魔法陣がブラスを包みます。そして、ブラスを支配していた邪悪な意思が消え去り、ブラスは我に返ります。クロコダインはマホカトールを破ろうとしますが、光の魔法陣はバチバチと彼の手を跳ねつけブラスを守りました。

そして、ポップは自分の実力以上の魔法を使い力を使い切り、後をダイに託します。ポップはアバンの弟子としてのプライドを取り戻し、命を懸けて仲間を助けることに尽力しました。ダイを何とかして助けてやりたいという気持ちがポップを男へと変えました。自分勝手だったポップがここまで成長したんですね。

一方のクロコダイン、ダイのために自分の命を捨てようとしたポップを見て、ひどく動揺します。クロコダインは思います

・・・こんな未熟な少年までが友情にすがり生命をはってまで戦っている・・・!それにひきかえこのオレは・・・己が身の可愛さに誇りをすて卑劣な手段を用いてしまった・・・本稿にこのままで良いのか!?このままで!?男の誇りを失ってまで得る価値のある勝利かっ!?

引用)ドラゴンクエスト ダイの大冒険 29話(奇跡を呼ぶ友情の巻)

しかし、もう後には引けません。結局、・・・許せ小僧・・・と呟き、真空の斧を振り上げてポップにとどめを刺すこととなりました。そのときです。ダイが光り輝き出しました。どうやら額のドラゴンの紋章が光っているようです。次回へ

冒頭の1コマのとおり、アバンとの修行の成果をダイのために使いました。アバンの修行で得た力は他人のために使うものだと私は思いますとのアバンの言葉はポップはどのように理解したのでしょうか。単純にダイを助けたかっただけだと思うのですが、いままでの修行が役に立って嬉しく思ったのでしょうか。人を救うことのすばらしさを感じたのでしょうか。誇りを守って最後はカッコよく終われると思ったからでしょうか。色々な思いが交錯したと思いますが、ポップのやりきった姿は清々しさを感じますね。

一方のクロコダインは、勝てないと分かっても命を懸けるポップの姿に武人としての誇りを思い出します。しかし、もう手遅れ・・・、しかたなく勝利に邁進するしかありません。このときは、もう正々堂々と戦っておけばよかったと後悔ながら戦っているんですよね。クロコダインもザボエラの被害者で誇りを奪われた武人で可哀そうな立ち位置です。このような想いがあったからこそクロコダインはダイ達の助太刀をするのですが、それはまた次の話です。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 2 (愛蔵版コミックス)