第9巻

123話 ザボエラの息子の巻 妖魔学士と超魔生物の恐怖、マァム檻に閉じ込められる。

あらすじ

マァム達を閉じ込めたザムザのバイオプリズン(生体牢獄)でした。ザムザはザボエラの息子で妖魔学士と名乗っていました。ダイはマァム達を救出すべくザムザと戦います。戦況はダイの圧勝に見えましたが、どうゆうわけかダイの攻撃はザムザの肉体には響いていません。ザムザは自らの体を超魔生物へと改造しダイの攻撃を受け流していたのでした。超魔生物はありとあらゆる生物の長所だけを組み合わせた究極の戦闘生物です。攻撃の通じないダイはザムザに次第に追い詰められていきます。

雑談

姉さん
姉さん
今回はザムザが超魔生物を語るところだわ

僕
超魔生物とは、ありとあらゆる怪物の長所を手術によって移植した新しい生物。魔族を超える生物として超魔生物と名付けられた。だが、発想が素晴らしいが、長所ばかり組み合わせてもうまくいかないのではとも思ってしまう。

姉さん
姉さん
それはたぶんね、体に負荷がかかって長生きはできないってことだと思うわ。

僕
あくまでも戦闘マシーンと言うわけか・・・。寿命が縮んでも強くなればいいってことか。ザボエラらしい発想だ。

姉さん
姉さん
バランが竜魔人化したときにザムザはこれを見て、これこそが最強の生物だと確信したとあるわ。人間や魔族の姿じゃなくて化け物っぽいのが最強の肉体と思ったのね。長生き関係なしに化け物みたく長所を移植すれば完成って!

僕
ザムザは竜魔人化したバランを見て、すぐに父のザボエラに喜んで報告しただろうね。我々の研究は間違っていなかった!と。

この研究を発案したザボエラも凄いと言えばすごい。彼は人格こそ最低だけど、妖魔師団の弱点を分析していてその改善なんかを考えていてやり手ではある。妖魔師団は魔法力はあるけど、力や生命力がない。それを克服できないかと。武器や防具の開発じゃなくて、肉体そのものにメスを入れるって考えがぶっとんでるね。修行じゃなくて移植で強化っていうのがいかにもザボエラ。


姉さん
姉さん
たしかに他の軍団長はそんなことを考えないよね。策士ザボエラだけど、ザボエラ自身は自分の肉体を改造しないところはやっぱりアレだわ。息子を実験台にするとは血も涙もないわね。

僕
この研究は父ザボエラの命令だったみたいだけど、それでもザムザは結構手ごたえを感じていたと思うよ。これで父に認められる!!

姉さん
姉さん
しかし、この人体(モンスター)実験って絶対に凄惨だよね。移植、改造によってどんな生物が生まれるか分からないのよ。わたしだったら1日で気が狂うわ。

僕
まぁ、その研究はうまく行って80%は完成したとある。これまでにどんだけの命が殺されたことか・・・

姉さん
姉さん
超魔生物はほぼ成功しているけど、魔王軍はもちろん妖魔師団の中でもトップシークレットと思われる。ハドラーはこの情報をどこから手にいれたのかしら。

僕
妖魔師団の中にハドラーのスパイがいるんじゃない?ハドラーもザボエラもお互いを信用していなさそうだったし。妖魔師団の内情は描かれていないけど、たくさん魔法使いが超魔生物の実験台にされて嫌気がさしてハドラー側についても全くおかしくない。妖魔師団は、トップは自分が一番大事なザボエラだし士気下がりまくりなのは間違いない。部下はとてもザボエラについて行く感じじゃないよね。

姉さん
姉さん
トップが自分勝手なやつで士気が下がっているなんて日本の会社でもたくさんありそう。自分しか見えてない、部下を潰す上司。

僕
日本ではこんな上司が多いとされているけど、2つのパターンがあると僕は思っているんだ。ひとつは本当に上司の性格が悪い場合。もう1つは上司の仕事が忙しすぎる場合。日本は後者が圧倒的に多いと思う。上司が忙しすぎて部下を思いやってやれんのだよ。

姉さん
姉さん
日本の会社は忙しすぎ。でもその大部分の仕事が無駄な仕事ってオチ。

僕
僕の前の職場はそうだった。忙しいがゆえにいつもカリカリしている上司だった。みんな忙しすぎてチーム崩壊。殺伐とした雰囲気。まぁそんな会社駄とっとと辞めて百獣魔団か不死騎団に入ることをお勧めするよ。

姉さん
姉さん
妖魔師団と氷炎魔団だけは絶対に駄目よ。暇そうだけどボスの性格が最悪だからね。

僕
超竜軍団もいいかもね。バランが上司なら心強いわ。魔影軍団も意外と仕事しやすいかもね。上司であるミストバーンは物は言わんがやり手だよ。