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あらすじ
パプニカ三賢者の一人エイミからロモス王国の武術大会の知らせを聞いて、優勝賞品の覇者の剣を手に入れるためダイとポップはルーラでロモスへ急行します。ヒュンケルはパプニカ付近でアバン流槍殺法の修行を行い来たる戦いに備えるようです。ロモスに就いたダイとポップですが、大会の受付には間に合いませんでした。ふたりは諦めて帰ろうとしますが、そのとき現れたのは武道家に転職した彼女でした。
雑談
姉さん
ダイとポップはロモスの武術大会に向けて飛び出していったわね。獣王はバダックさんにお願いして武器の修理。ヒュンケルはパプニカ近辺で槍の修行だわ。
僕
ヒュンケルの修行はアバン流槍殺法の習得だね。アバン流殺法には刀と槍の他に、斧・鎖（鞭）・牙・弓があるんだよ。
姉さん
アバン先生はありとあらゆる武器を使いこなすのね。
僕
武芸百般だと本人は言っていたよ。
姉さん
ヒュンケルは槍を使えないから極める必要があると考えたわけね。
僕
元々の能力が高いから並みの相手なら十分に槍でも戦えると思うよ。ただ、ラーハルト級の強敵が来たら武器が自由じゃないと負けるかもしれない。それでアバン流槍殺法をマスターしようという訳だね
姉さん
でもアバン流刀殺法を知っていれば、槍への応用はたやすいんじゃないかしら？
僕
それはかなりいい質問だね。基本的にはアバン流殺法は大地、海、空に分類できる。１つの形を知っていればそう難しくなく他の形に応用できる。さらに今回はアバンの書に秘伝が書いてあるからヒュンケルなら数日で身に着けることができると思う。
姉さん
大地と海は切れるようになりそうね。後は空の技が課題かしら
僕
アバン流槍殺法を会得しようとするヒュンケルだけど、その目標が凄すぎる。バランに勝つだけでなく、バランより圧倒的な力をつけて彼を止めることができるのが目標です。まずはこんな不可能と思われることが考えるのが凄い、それを実現する気だからもっと凄い
姉さん
バランを自分に託して死んでいったラーハルトに申し訳が立たないからだと言っているわよ。
僕
死んだ者に対しても約束を守ろうとする姿勢も立派すぎる。僕にはできない・・・
姉さん
ヒュンケルはクールに見えるけど、友の約束を守る気持ちや正義感は他のアバンの使徒よりも強いね。
僕
これは、アバンの使徒の長兄としての自覚だね。ダイ、ポップ、マァムのお手本にならなければないと考えているんだよ。引っ張って行こうとしている。
姉さん
言われてみれば、みんな俺について来い的な発言や行動はこれから先に随所に見ることができるわね。
僕
獣王は長兄としての自覚は無意識かも知れないと言っているけど、きっちり自覚していたと思うよ。アバンの書の仲で一番読んだのは地の章のアバン流槍殺法のところだと思うけど、心の章も読み込んでいたはず。そこで長兄としての使命を自覚したはず。ほら、ずっと読んでいるでしょ
姉さん
ヒュンケルは字が読めるんだね。ダイと違って。
僕
ヒュンケルは魔物に育てられたといっても魔王軍でも文武両道だったと思われる地獄の騎士バルトスに育てられたんだから学問のほうもそれなりにできるんだろうね。ただ人間の文化は知らなかっただろうから、人間界のことはアバン先生に習った。
姉さん
正義感に燃えるヒュンケルを見て、獣王はアバンの書のほうを見て１人の武人としてアバン先生に会いたかったと語っているわね。
僕
アバン先生の何を見て感じたかったんだろうね？明らかに戦闘力じゃなくて人間の内面だよね。奥深さというか人望の厚さを肌で感じて見たかったのかな。
姉さん
獣王だって不器用だけどもう十分すぎるほど人望は持っているけどね。ダイ、ポップ、マァム、ヒュンケル、レオナみんなそう思っているわ。
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